星を追うこども

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新海誠は、好きな監督の一人である。「ほしのこえ」では、切ないストーリに目頭を熱くしつつ、一人作成とは思えないしたクオリティの高さに舌を巻いた。
「雲の向こう約束の場所」でも画に関するクオリティはますます高くなったように思う。ちょっとしたシーンの背景でさえ、かなり書き込んであるな、というのがよくわかる。
続く「秒速5センチメートル」でも、鋭いほどに作りこまれた画に加え、ままならない男女のすれ違いに涙が止まらなかった。いや、ストーリー的にはたわいもないんだけど、画にやられている感じが多い。
最新作「星を追うこども」は、ジャンル的には「ファンタジー」であり、冒険活劇。「地上で普通に暮らしていた少女アスナは知り合った地下世界のシュンを求めて、同じく地下世界のシンと冒険の旅に出た」-簡単にストーリーを語ればこんな感じか。
少年、少女はいつの時代も失くした物を求めて冒険に出る。ほしい物はあきらめ切れない。そこに子供の無垢な残虐性が潜んでいる。だが、生きていくうちに人生には手の届かないものがあることを覚えていく。
ところがときに、その子供の残虐性を残したまま成長していくものもいる。いや、どうしても諦めきれないものを見つけてしまったというべきか。
ともかく、相変わらずの「画」の素晴らしさ(とくに空の風景は新海作品に一貫して言える)と醜い大人を反面教師に成長(?)する少年少女の活躍は一度見ておいて損はありません。

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