短編アニメの粋を集めた~ショートピース

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ショートピースを見た。大友克洋、カトキハジメ、森本晃を中心とした日本を代表するアニメーターが名を連ねた短編アニメ映画だ。
オープニングから、森本晃の魅惑的な映像でひきつける。
「九十九」は、日本人が好きな妖怪の原点でもある、古い道具が妖怪化した「九十九神」をベースにした話。
「火要鎮」では、江戸の火消しを題材にした一本。着物と炎の演出が素晴らしい。当時の火消し組の業務形態もさりげなく織り込んであって、これは長編でみたい一本だ。この「火要鎮」は、大友克洋が力を入れており、資料を集めだしたところ限がなく、まとめるのに苦労したという。とはいえ、膨大な資料があって、その粋が作品の質になると思っているし、それが功を奏した作品になっている。
「GAMBO」は、格闘好きなら楽しめるはず。なぜ、白熊がこの技を?という疑問に誰か答えてほしい。
「武器よさらば」は大友克洋の代表作でもあるだけに、ディティールの緻密さ、登場人物設定は細かい。大友ワールドらしさ全開の富士山を背景にした廃墟と化した街、戦闘員たちの小気味良い会話でのっけから作品の世界に引き込まれる。作品中でもミサイルの飛び方、無人ロボットのアームの動きがアニメならでは、の演出(リアルに近く、でも現実過ぎず)で視聴者を唸らせる。
原作が今から20年以上前の作品という、その事実にも驚く。
ちなみに、この作品は、カトキハジメが映像化にこだわって、今回、作品のラインアップに加わったという。
どの作品もレベルが高く、惜しむらくは短編であるところ。とはいえ、企画の発端が「ショートムービー」だから仕方ないが、一話一話の絵が素晴らしいだけにもっと長い尺で語って欲しかった。
このところ、アニメ映画に関しては、ディズニー、ピクサーに押されっぱなしだが、レベルの高い長編アニメを期待したい。

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