映画「ときわ荘の青春」を見た

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ときわ荘という漫画家たちが大勢住んでいたアパートの物語。主人公は寺田ひろおという漫画家。漫画家として生計を立てていたが、自ら筆を折り引退した作家を本木雅弘が演じている。
ときわ荘といえば、駆け出しの頃の赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄らが住んでいた聖地。
それだけに、どたばた劇を予想していたのだが、物語はときわ荘住人の暮らしをたんたんと描き続けた。
売れる前の彼らは貧乏だ。苦悩しながら漫画を描き、出版社に持ち込み、ときには愚痴をこぼし、漫画について語る日々。
大家が家賃の回収に来ると居留守を使ったり、誰かのところに差し入れがあればその部屋に集まりみんなで分け会う。
出版社が倒産すれば、新しい雑誌があるさ、と励まし合う。
もちろん、新しい住人が増えれば去っていく寂しさもある。それでもときわ荘にいる愛だは仲間として楽しい日々を送っていられる。
だが、石森章太郎が、赤塚不二夫が、忙しくなり、顔を、言葉を交わす
時間が減っていく。
そんな中、寺田は編集者の求む漫画を描けず、苦労する。編集者ができがった作品を読み終え、打ち合わせた内容と違う、という問いに「ウソはかけません」と答える寺田の姿は印象深い。
最後は寺田がときわ荘を去るところで終わる。そこに、湿っぽさはなく、漫画を描ききって筆を置いたいさぎよさを感じた。
これは、役者の力量、演出の巧みさが成功した証しと言える。
休日に好きな飲み物を用意して(俺は日本酒)ゆっくりと、干渉するのがおすすめです。

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