80年代好きなら読むべきSF、ゲームウォーズ[アーネスト・クライン(著)]

80年代好きなら読むべきSF、ゲームウォーズ[アーネスト・クライン(著)]

読み進めながら、これ、本当にアメリカ作家の作品?と思ったほど80年代の日本の作品が出てくるSFだ。それもゲームや映画、コミックなどいわゆるサブカル、と呼ばれるものが随所にちりばめられている。

メイン舞台はバーチャルスペース

主人公は、リアル(現実世界)とは別に「オアシス」というバーチャル空間の住人として日々を過ごしていた。ある日、「オアシス」の創始者が亡くなり、「オアシス内に隠してあるイースターエッグの最初の発見者に財産をすべて譲る」というビデオメッセージが流れる。主人公はもちろん、オアシス内ユーザがこぞって、宝探しゲームに挑戦する。

ガンダム、スターウォーズ、ギャラガなど懐かしのキャラ

オアシス創始者が80年代ギーク(カルチャーオタク)、という設定で、オアシス内では、80年代のネタが次から次へと飛び出てくる。スターウォーズやインディジョーンズ(映画)、ギャラガ、パックマン(ゲーム)、初代ガンダム(RX-78)、ウルトラマンにメカゴジラ(メイドインジャパンキャラクター)などなど。クイズに回答するのに、これらの知識が必要、という設定も面白い。

予想通りでそれ以上のラストシーン

ギークである主人公は、難問をクリアし最後の扉まであと1つ、というところで悪の組織(?)に数の勝負で追いつめられる。だが、仮想ネットワーク上の住人に訴え、多くの仲間と共に最後の扉に挑む(その章はサマーウォーズの花札勝負(こいこい)のシーンを連想させた)。

少年は常に傷つきながら、そして、傷ついた分だけ成長するんだな、と改めて感じた1冊。

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