読書でスキルを伸ばす―読書を仕事につなげる技術[山口周(著)]

読書でスキルを伸ばす―読書を仕事につなげる技術[山口周(著)]

著者は広告代理店から外資系コンサル会社へ転職し、。そして「ビジネスから遠いキャリアを積んできた自分がコンサルタントとして仕事をしてこれたのは、読書を通じての学習のおかげ」と語り、その読書術を披露しています。「本はよく読むけど仕事に活かせてないな」と思ったり、「スキルを付けるために本を読もう」と考えているなら、ぜひ、読んでください。趣味としての読書とは違う、「知的生産としての読書」のノウハウが身につきます。

多読より、重要な本を繰り返し読む

本の読み方として、ビジネス書は「狭く、深く」を、教養書は「広く、浅く」読むことが、読書ライフを充実させる、と語る。著者は広告代理店からコンサルティング会社に転職した後、勉強のために、と経営書を多読。何百冊と読み終えた後、きちんと読むべき本はその一部であり、その本を熟読することが重要だ、と気づいた、と語る。

「広く浅い読書」を繰り返していても知的ストックは積みあがりません。本当に大事なのは、何度でも読みたくなるような深みのある本を見つけて、それを何度でも読む、ということです

(「5冊読むより「1冊を5回」読む」より)

何度も読む理由は忘れるから。そのとき、「面白い、ためになる」と思っても忘れてしまうもの。だから、何度も読み返しましょう、ということ。

ビジネス書だけでなく教養書も読む

ビジネス書を読むのは重要だが、それだけでは知識が狭まり、人間関係も仕事の幅も広がらない。特に、環境の変化が激しい現在、自分の担当業務の知識だけでは対応できなことがいろいろ出てくる。そのために、普段から幅広い教養をつけることが重要だ。

外資系コンサルティングの業界だけでなく、これまでお会いした経営者や20代を過ごした電通でもエースと呼ばれる人は皆ビジネス書だけでなく様々な分野の本を読んでいました。

(好きな本を読んでライバルと差別化する」より)

教養書として、読むのは「哲学」「歴史」「心理学」「医学・生理学・脳科学」「工学」「生物学」「文化人類学」の7分野がおすすめ。これらの本を読むときは「役に立つか、よりも面白そう」を重要視して選ぶ、とよい。何を読んだらいいか分からないときは本屋に行き、各分野の棚を見て気に入った本を選ぶ。そうやって何冊も読んでいくと、自分の好きな傾向が分かってくるという。

本をノートだと思って書き込む

著者は文章の中で重要だと思う部分にアンダーラインを引く。さらに、その文章に対して、自分の考察やコメントを追記している。

本というのは買ってきた時点では未完成の作品であり、読者と著者との対話を通じて様々な書き込みが載せることで作品として完成するもの

(「情報のイケスをつくれ」より)

まさに対話であるし、考えることが読書をさらに深いものにしている。

また、インプット(読書)しても、忘れてしまうもの。だから、情報のイケスをつくるべき、と説く。著者は読了後、重要だと思う部分をエバーノートに転記。関連する言葉をタグ付けすることで、検索しやすくしている。

巻末には、20代から40代までを対象に推薦図書も掲載。読む本に悩んだら、この中から面白そうなものを選んで、線を引いたり、重要な部分だけつまみ読みするのもいいと思う。

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